ブラック企業の事例と転職のタイミング

ITエンジニアの職場には、ブラック企業が多いといわれてきました。近年は職場環境の改善が進んでいるといわれていますが、入社した企業がブラックだったというケースもあります。
IT業界のブラック企業でよくあるのが、納期に間に合わせるために、残業が多いケースです。売り上げ確保のために納期ギリギリで受注することも多く、途中でトラブルが発生したり、仕様が変更になったりすると、計画通りに進まず納期に間に合わない事態が発生します。仕事の遅れを取り戻すために、どうしても残業をせざるを得ないケースが多いのです。また、24時間365日稼働しているシステムを担当している場合、不具合が発生すると深夜でも休日でも駆けつけて対応します。通常は交代制で深夜・休日対応のローテーションを組みますが、人手不足で交替要員が少ない会社も多く、このような職場はブラックになりやすいと考えられます。このほかにも、パワハラの横行や、無理なノルマ達成の強要なども報告されています。
一般的に転職のタイミングは、入社後3年以降が良いといわれています。短い期間で辞めると、転職活動の際に「また、すぐに辞めてしまうのでは?」と疑念を抱かれ、採用に至らないことがあるからです。特に、入社1年未満で転職を繰返している場合は、不利になります。しかし、法律に違反するほどの長時間の拘束や、極端のパワハラが横行しているのであれば、3年も我慢するのは危険です。自分の健康を守るためにも、職場環境の良い企業へ転職することをおすすめします。